子ども・子育て支援への取り組み
先日行われた第208回通常国会、参議院本会議で子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」の設置関連法が可決されました。子どもの権利を守るための基本理念を定めたこども基本法も同時に成立したことはこれからの日本にとって大きな前進です。私もかねてから議論に関わってきたので、こども家庭庁新設をとても嬉しく思います。一方、子育て支援や子どもの貧困対策、児童虐待防止、少子化対策といった幅広い分野の課題があるわけで、まさにこれからがスタート。やるべきこと、やらなければいけないことも多くあり、様々な対策が議論されていきます。
私自身も「価値ある未来へ」向けた政策として、妊娠・出産・子育てに関する下記の項目を明記しています。
◎生み育てやすい社会の実現に向けて、専門職の視点を活かせるよう取り組みます
◎高齢、障害、困窮、子ども・子育て家庭など、誰も取り残さない包括的地域支援体制の実現に取り組みます
これまでの私の取り組みとしては
① 妊娠中出産後の母体の身体トラブルアンケート実施:産前産後ケアの充実に向けて妊娠出産を通して身体ダメージを受けた多くの女性が、誰にも相談できずに家事や育児や仕事を頑張っています。母体身体トラブルを含めた産前産後ケアの充実は急務。経験者との意見交換やアンケートを通して、そのようなリアルな声をお聴きし、国政の議論の場へ届けています
② リハビリテーションに関する小委員会で「マタニティヘルス」の課題を提示
私が委員長を務める、自民党厚生労働部会「リハビリテーションに関する小委員会」にて、「マタニティヘルスの理学療法」を取り上げ、出産時の経過・身体変化も含めて産前産後の現状を伝えるともに、産前産後の女性が抱える身体トラブルとその対応として理学療法の必要性について紹介しました。
③ 障害を持つ児童が安心して学び暮らせる社会の実現に向けて要望
こども家庭庁新設に際し、障害を持つ児童が安心して学び・暮らせる社会の実現に向けて、学校保健領域や療育領域での施策を推進することならびに、庁内に「リハビリテーション専門職課」を設置し、シームレスな支援を推進することを野田聖子大臣へ要望しました。
④ 女性の健康・母子に関わる各議連での取り組み
「不妊治療への支援拡充を目指す議連」「成育基本法推進議連」 「フェムテック振興議連」「母子寡婦福祉対策議連」「国際母子栄養改善議連」等に参加するなど、生み育てやすい社会の実現、誰も取り残さない包括的地域支援体制の実現に向けて取り組んでいます。
⑤リハビリママ&パパの会の相談役としてエール
リハビリテーション専門職の育児と仕事の両立を応援するリハビリママ&パパの会が設立された2008年当初より相談役として関わり、座談会や10周年企画では挨拶もさせていただきました。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等のリハビリ専門職が当たり前に仕事と育児を両立できるようこれからもエールを送ります。
少子高齢社会への対策は我が国喫緊の課題。誰もが安心して産み育てられる社会になるためにも、故きを温めて新しきを知る・・・のごとく。様々な人の知恵、手を借りながら社会で子育てが出来る環境を作っていきたいです。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。