埼玉女性支援プラットフォームキックオフ
3月30日、顧問を務めるNPO法人ReMind運営の「第1回日本女性財団埼玉県プラットフォーム連絡会キックオフ会議」へ参加しました。
3年前、自民党政務調査会に設立された「リハビリテーションに関する小委員会」で産後ケアについて取り上げましたが、それをきっかけに1万人の産後女性を対象にアンケート調査を行った日本女性財団。驚くことにアンケートでは予想をはるかに超えた9割の産後女性が妊娠・出産時に身体トラブルがあったという結果が出ました。
産後ケア事業実施者として理学療法士の名称が明記されてのはつい最近のことですが、私達リハビリテーション専門職が女性支援や子育て支援に関わることの必要性を改めて強く感じさせられる結果となりました。
今回の女性支援のプラットフォーム連絡会キックオフ会議では、来賓の大野元裕埼玉県知事はじめ田中まさし参議院議員、埼玉県中小企業家同友会理事長の小松君恵氏らから、熱いメッセージが贈られました。

シンポジウムでは医師、弁護士、市議会議員、社会福祉士、支援団体と様々な視点からそれぞれ女性に絡む多くの課題が提示されましたが、目に見えない困難や困窮を抱えた女性の現状を知り、それらの根深さを知ると同時に、性別を問わず個を人として受け容れ、受け容れられるフラットで優しさに満ちた社会に近づくために何をなすべきなのかを考える貴重な機会になりました。
私が女性に関わる課題を考えるとき、必ずと言って良いほど脳裏に浮かぶのは、平塚らいてうが「青鞜」(1911出版)に記した「元始、実に女性は太陽であった。」から始まる序文です。それから百年あまり経った今日でも、女性が抱えている本質的な課題は変わっていません。
男性も女性も、女性である母親から生まれました。私の母はすでにこの世にいませんが、母の笑顔の下に隠された苦悩を思えば、リハビリテーションを専門とし、政治を舞台としている私が向き合うべき課題は多いと感じました。

