厚生労働部会リハビリテーションに関する小委員会 第2回会議を開催しました。

3月2日(火)、自民党厚生労働部会の下に設置された「リハビリテーションに関する小委員会(委員長 小川かつみ)」の第2回会議が開催されました。
50名前後の議員にご参加いただき、熱気にあふれた活力ある会議となりました。

今回は各論の1回目として、「医療領域における課題」をテーマに、3名の先生よりご発表をいただきました。
3名の先生方は、急性期、回復期、慢性期、それぞれのステージのリハビリテーション医療のスペシャリストです。各先生のご講演内容の概要をお届けします。

厚生労働部会リハビリテーション小委員会(委員長 小川かつみ) 第二回会議

(1)急性期のリハビリテーション医療
講師:田島文博先生(和歌山県立医科大学リハビリテーション科 教授)

田島先生からは、「プロリハの効果」についてお話いただきました。
※プロリハ:プロフェッショナルによる運動療法
田島先生によると、「プロリハ」とは、「まず、リハビリテーション科医が患者を診察する。正確な診断と患者の状態を評価し、処方を行う。その上で習熟した療法士による、可能な限りの高負荷・長時間のリハビリテーションを提供する。」ということだそうです。

劇的な成果をあげておられるプロリハの症例をご紹介いただき、参加の国会議員からは驚きの声があがりました。

講師:田島文博先生(和歌山県立医科大学リハビリテーション科 教授)

(2)回復期のリハビリテーション医療
講師:水間正澄先生(医療法人社団輝生会 理事長)

水間先生からは、回復期リハ病棟における「セラピストによる個別のリハ治療をベースとした多職種によるチームアプローチの推進」についてお話いただきました。

また、回復期リハ病棟の現状として、病棟による質の格差や退院後のフォローアップ体制の格差が課題であること、さらに、理学療法士等に対して
(1)重症患者増加に対応できる医療知識
(2)先端技術の習得
(3)業務の多様化
(4)マネジメント能力
(5)教育指導能力が求められること、等が示されました。 

講師:水間正澄先生(医療法人社団輝生会 理事長)オンラインにてご講演

(3)慢性期のリハビリテーション医療
講師:武久洋三先生(日本慢性期医療協会 会長)

武久先生からは、急性期からのリハビリテーションの重要性や栄養介入の重要性についてお話いただきました。

オムツをして鼻から経管栄養チューブを挿入したまま歩行訓練に力を入れるのではなく、自分で食べて自分で排泄できることを優先すべきであること、また、リハビリテーションは「どれだけ提供したかではなくどれだけ改善したかで評価されるべき」との見解が示されました。

講師:武久洋三先生(日本慢性期医療協会 会長)オンラインにてご講演

3名の先生に共通していたことは、
・リハビリテーションは「発症直後から」、「いつでも」必要に応じて実施するべきであること
・チーム医療で、まずは人間の尊厳に関わる「食べる」「排泄する」機能を回復することが重要であること
・疾病により時間単価の診療報酬に差があることの疑問
・教育・研修体制の充実が必須であること
であったと思います。

チームアプローチの重要性が強調されていましたが、そもそもチームアプローチが本来の効果を発揮するためには、そこに参加するそれぞれの職種の専門性と守備範囲に対する正しい認識が前提です。いまのように3つの異なる専門性を有する職種がリハ専門職と、ひとつの言葉に括ることがそうした理解の深まりを阻害しています。

理学療法、作業療法、言語聴覚療法はそれぞれの専門性に従って流れるように高品質なサービス提供を行うことでいわゆる「プロリハ」は完成するのだと思います。そのような体制を実現させるため、教育・研修の充実が極めて重要であることを、国にもしっかり理解していただき、人財育成に迅速に取り組んでいかなければなりません。

【意見交換で挙げられたキーワード】
・疾患別に診療報酬が異なる現行制度
・包括払い、出来高払い
・リハビリのアウトカム評価
・嚥下訓練の必要性
・療法士の処遇改善
・療法士の資質と教育制度の充実
・リハビリテーション医学講座を全大学医学部へ
・人財育成の共有  など
引き続き、しっかりと議論を深めていきたいと思います。

多くの議員の皆様にご参加いただきました。

ご参加いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

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