科学的介護等ワーキンググループ開催
『介護を科学する』を謳い文句に、自民党政務調査会「データヘルス推進特命委員会(委員長:塩崎恭久議員)」に「科学的介護等ワーキンググループ(WG)」が設置され、私はこのWGの主査を務めています。WGでは科学的エビデンスに基づいた介護のあり方を検証、整理するため、計6回のヒアリングを重ねてきました。
『介護』を時間軸の視点から、①介護予防、②自立支援型介護、③看取り型介護の3種に整理し、それぞれのステージにおいて求められる介護者側のアプローチ技能の科学的分析と伝達の手法等について、議論を行いました。
介護を科学的に可視化しエビデンスに基づいた取り組みを普遍化するためには、単に個々の数値データのみでなく、その現場に関わる関連職種の個別内在的な『技量・技能』を科学的に数値化し、『介入の質』を普遍化することが必要です。
さらに科学的介護を推進するためには、それぞれのステージにおいて関与が求められる医療・介護・福祉専門職のフラットな関係性に基づいた協働(チーム介護)が不可欠であり、それを高いレベルで実現するためには個々の専門職の知識・技能をさらに高めることが求められます。
今後、本WGでの議論を踏まえ、データヘルス推進特命委員会の提言がまとめられ、その内容が夏に政府から発表される政策の基本方針「骨太の方針」に反映される予定です。