参議院厚生労働委員会 理事として
今国会にて、厚生労働委員会では、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案(薬機法)」、「ハンセン病家族補償法・改正ハンセン病問題基本法」「母子保健法の一部を改正する法律案」が審議、採決されました。私は今期より委員会の理事を務めることになりましたが、その役割の一部をご紹介します。
ちなみに理事定数は各会派の議員数により配分され、今期においては自民党から理事2名(前期までは3人)となりました。他会派から3名、オブザーバー2名を加えた7名と委員長で理事会が構成されています。
〇附帯決議の処理
政府から提出された法案に対し、委員会からの意見を「附帯決議」という形で付け、決議することがあります。今回の「薬機法」にも、附帯決議が付けられました。野党から提出された附帯決議案と、与党から提出された附帯決議案をまとめ、それぞれの党内で決裁を取り、最終的に委員会にて決議されるよう調整をします。
〇請願審査
「請願」とは、国民が国政に対する要望を直接国会に述べることができる、憲法第16条で国民の権利として保障されているものです。今回参議院厚生労働委員会に付託された請願は計275件、種類数では23種類でした。この23種類の請願について、一件一件、与野党の理事が集まる理事懇談会にて審査をします。実に様々な内容の請願がありますが、与党の理事として、責任をもって内容の審査を行います。
他に、委員会での質疑者を調整することも重要な役割の一つです。
委員会はじめ国会での審議は、様々な与野党間の協議事項にも左右され、日程的にもなかなか一筋縄にはいきません。一方で一つ一つの法案や国民から提出された請願等は、丁寧に審議していく必要があります。
年明けから始まる通常国会においても引き続き委員として、また理事としてその職責をしっかり果たしていきたいと考えています。